オープントスがうまくなるには?セッターの動きとイメージを解説

オープントスが上達するには?セッターの動きとイメージを解説と書いてある写真 実践編

バレーボールをやっていると

アタッカーにいいトスをあげたい!

アタッカーがうちやすいトスってどういうの?

と思ったことありませんか?

私は学生時代アタッカーだったのですが、セッターのポジションだった2人が同時期にケガをしたため臨時でセッターを任された期間がありました。

夏休み直前の暑い時期で、夏休み明けには大会が迫っていたので合宿中に毎日何千本ものトスの練習をやったことを今でも思い出します(知ってますか?指も筋肉痛になるんですよ!)

顧問やOB巻き込んで夏休み中ずっとセッター業を教わりました。臨時セッターでしたが仲間の協力もあり地区大会、県大会と勝ち進めました。

そんな経緯からセッターのこともアタッカーのこともバッチリわかります!どうゆうトスがいいのかが両方の目線で語れます!

そしてセッターじゃなくても、いいトスをあげれるようにすることはとても大事!仲間のため、チームのためにもなります!

今回はいいトスをあげるための体の使いを学び、イメージを掴んでますますトスが向上できるような記事を書きました。バレーボールやってるみなさん、ぜひご覧ください!

”オープントスがうまい”ってどんなトス?

いいトス=アタッカーが打ちやすいトスです!まずはオープントス(レフトやライトのアタッカーにあげる高いゆったりしたトスのこと)から練習するかと思います。

最初は全員に同じオープントスをあげるのが基本になります。慣れてレベルアップしてくると、アタッカーは一人ではないのでアタッカーごとに打ちやすいトスを微妙に変えていくことが求められます。

背の高さ、左利き、早いトスが好き、などみんなバラバラだからです。まずはエースと呼ばれるポジションを任されてるメンバーにいいトスがあげれるように練習して合わせていくのがベストです!

アタッカーが打ちやすいオープントスをあげるには?

いろいろな方向から打ちやすいオープントスを考えてみましょう!

最高到達点から考える

最高到達点のボールが利き手の肩から頭の幅の間に来るのがベストと描いた絵

頭のてっぺんから利き手の肩の間に最高到達点になるトスが来るのがベストです!この間にボールがあがるとアタッカーはストレートにもクロスにも打ち分けがしやすいです。

オープントスをネットとの距離から考える

ネットに近すぎると、ちゃんと打てずフェイントするしか返す方法がなくなります。タッチネット(ネットを触ってしまう反則)してしまう可能性もでてきます。

逆にネットから離しすぎてしまうとスパイクに重さが乗らず勢いがないスパイクになってしまいます(打つほうも腰をそらしすぎて痛めることになるかもしれません)

私の経験ではネットから30cmぐらい離れているのがベストな距離だと思います。体育館で床に板の目があれば板2~3枚分ネットから離してトスをあげるのがいいと思います。

オープントスは無回転がうちやすい

まずアタッカーの視点から言いますと無回転が打ちやすいです。回転がかかっていると、その回転に乗ってしまい、打ったスパイクがアウトになることがあるからです。

打つ側は回転を止めることができないのです。無回転だと打った時に変に伸びたりしないので思ったところに打てます。

セッター視点から言うと全ボールを無回転であげたいんです!しかし夏は汗で滑り、冬は寒さで指の動きが悪くて回転かかる可能性があります。

レシーブ(ディグ)も毎回ちゃんといい場所にボールがくるわけでもないです。トスで回転がかかるとアタッカーにあげたい位置より伸びてしまったり、短かったりで”打ちづらい悪いトス”になってしまうのがわかります。

例えばアタッカー側に回転がかかるとトスが長くなってしまいます。セッター側に回転がかかるとトスは短いです。打つ前にボールがクルクルしてるなと思ったら助走から注意していきましょう!

ちなみにハイキューの影山君のように回転をわざとかけて空中で止まるようなトス…あれはできません!一応練習してみましたが、空中で止まらないし、革バレーならホールディング(ボールを持った)という反則をとられてしまうと思います。

マンガで読むと『ボールの飛ぶ方向とそのボールに対して逆回転している力が同じならできるのでは!』と思ったのですが…できませんでした。

アタッカー側からトスのリクエストをもらう

アタッカーなら『こうゆうトスがいい』とか『こんなトスが打ちやすい』とか自分でわかっています。もっと長めとか高め、ネットに近いほうが打ちやすいなどリクエストはその都度伝えたほうがいいです。

自分が打ちやすいトスからあまりにもかけ離れたトスがきたらセッターにはちゃんとリクエストしましょう!自分のチームのセッターを上手くすることにもつながります!セッターがうまくなり、アタッカーが打ちやすくなればチームの得点につながっていきます。

セッター側も『アタッカーが打ちづらそうだな』というのは見ればすぐにわかりますよね。どんなトスならもっと打ちやすいのか、セッターからも聞いてみてほしいです。お互い意志のすり合わせをしていくのが大事でベストな方法です!

セッターがスパイクコースを決めない

セッターが上手いチームだと『打つコースをセッターが決めてるのかな?』っていうトスを見ることがあります。相手のブロックの位置や、低いほうのブロックを考慮してトスを短くしたり長くしてます。セッターはすごく上手です。

しかしアタッカーは打ちづらそうです。毎回トスが安定して来ないからです。チームの方針もあるかと思いますが、どこに打つかはアタッカーが決めるべきだと私は考えます。”打つコースを決めていい”というアタッカーの自由と責任です。

セッターが毎回打つコースを決めてるところは攻撃がワンパターンです。セッターが一人の頭で考えているからです。アタッカーは人数いればその分、思考はバラバラなのでパターン化しないです。うまいセッターはアドバイスする程度にして、最後の攻撃の決定権はアタッカーに任せるのがベストだと思います。

こちらはうまいセッターがよく使う目線でトスをあげる技です!ぜひご覧ください

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オープントスの身体の動きとイメージを完璧にしていこう!

身体や手足の伸びあがる力を使ってボールを上げるという絵を描いたもの

この絵はトスを上げる時、実際の頭の中のイメージです。言葉で詳しく解説すると

  1. レシーブされたボールの落下地点へ入る
  2. 手はトスの構えをし、腰を少し落とす
  3. ボールに触れた瞬間(床を強く踏み込むイメージで)まず膝を伸ばす
  4. 腰を伸ばす
  5. 腕を(指も)トスを上げたい方向へ伸ばす

床を強く踏み込むところから、指先まで段々上に力があがってくるイメージです。身体が伸びる力を利用してトスをあげています。

例えばレシーブがそれてしまい、トスの距離を飛ばしたい場合は軽くジャンプした反動でトスをあげます。床を強く踏み込むよりもジャンプしたほうがより大きな力を反動にしてボールを飛ばすことができるからです。

バレーボールでオープントスがうまくなるためのまとめ

今回はオープントスがメインの記事でしたが参考になりましたか?トスってすぐにはうまくならないので地道な反復練習が必要です。

うまいトスをあげる人はみなさん地道に努力してきたのでうまくなってるわけです!私もまずはオープントスから始めました!臨時のセッターだったけど本気でがんばったので今でもあの頃の記憶がしっかりあります。

これから頑張る人も1ヶ月、2ヶ月と真面目に取り組むと今とは見違えるほど上手くなってますよ!そんな自分に期待してオープントス頑張っちゃいましょう!

春高など見てると基本のオープントスで点がとれるところはやはり強いです。基本ながら攻撃力も高いのでセッターじゃなくても習得しておきたい技術ですね!

身体の使いかたは、地面から手の指先まで力が上に移動するように、身体が伸びる力を利用してトスをあげるということを理解してもらえたかと思います。アタッカーたちと調整を繰り返しつつお互い相乗効果でチーム全体でうまくなっていくのが理想です!

最後にセッターでもセッターじゃなくても一度は使ってみたいフェイクセットの記事はこちらです!

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