バレーのトスはアンダーとオーバーどっちがいい?精度の違いを詳しく解説

バレーのトスはアンダーとオーバーどっちがいい?と書いてある写真 実践編

バレーのトス(セットアップ)のことですが

アンダーとオーバーどちらがいいの?

と思ったことありませんか?この記事はこんなかたに読んでもらいたいです!

  • オーバー苦手だからできればアンダーであげたい
  • トスがあがればオーバーでもアンダーでもどっちも同じでしょ
  • アタッカーはどちらが打ちやすいのか知りたい

アンダーとオーバー、打ちやすくて安定したトスはどっち?

結論から言うと安定したトスをあげたいなら『オーバーであげたほうがいいです!』

オーバーでトスをあげれるならオーバーを使ったほうが絶対いいです。私は学生時代アタッカー(6年間)とセッター(3ヶ月)経験してるので断言できます。

セッターの時期が短いのは正セッターと副セッターが同時にケガをした期間があり、臨時で任されたためです。大変だったけどセッターの経験してよかったです。

経験してよかった理由は

『アタッカーなので打ちやすいトスを知っているから』

『そのトスをあげるセッターの大変さも知れたから』です。

アンダートスとオーバートスの精度の違いを検証してみた

オープントスVSアンダートスと書いてある絵

アンダーとオーバーを比べてみます。オーバーのほうがボールの高さ・ボールの速さ・飛距離を操れます。腕より指のほうがボールをコントロールしやすいためです。

オーバートスだと一瞬、ほんの一瞬だけボールが持てるので自分の手で高さと速さを操れます。アタッカーが打つ位置にトスした時の指を伸ばせば方向もバッチリ!アンダーでこの精度を作るのは難しいです。

クイック(速い攻撃)や平行トス(低めのトス)だとアンダーではうまくいきません。ボールの高さやスピードを制御することが難しいのです。

腕であげる(アンダー)タイミングだとアタッカーと合わないのです。1球目に来たボールが低すぎるということがない限りはアンダーでトスしないほうがいいです!

オーバーのトスだとアタッカーが打つ時に自分の指も同じぐらいの高さあるのでその分精度が高いです。

さらにオーバーのほうが目線が高いのでアタッカーを視界に入れながらトスをあげれるというメリットがあります。

アンダーだと一度目線が下がります。重心も低くしてボールをレシーブしてるのでアタッカーからの距離も遠いです。

アタッカーを目線に入れれないことからも精度が落ちるということがわかります。

目線でトスをあげる詳しい方法はこちらの記事です。合わせて読んでみてください。

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アンダー使った時点で相手チームには『早い攻撃は無いな』と読まれてしまいます。相手チームがアンダーでトスをあげると『チャンス!』と思えるほどです!

早い攻撃が少ないうえに、トスが乱れる可能性が出てくるからです。ボールの高さだったり、ネットからの距離だったり、オーバーのトスとはどうしても少し違うボールがあがるのがわかります。

個人的には革バレーよりもゴムバレーのほうがアンダーとオーバーの差がだいぶあるように感じます。

使い分けが大事!アンダーとオーバーのトスの目安は腰の位置

腰の位置より下にきたボールはアンダーで、腰より上にきたらオーバーが目安です。いいレシーブ(ディグ)がきたのにアンダーでトスをするのはもったいないです!

腰より下のボールなのに、しゃがんでオーバーでトスをする人もいるぐらいです。そこまでしてもオーバーでトスをする意味があるのです。

私の場合はできるだけオーバーを使いますが、腰より下だったら迷わずアンダーを使ってます。とっさにしゃがんでまでオーバーすることが昔からできないからです。

アンダーを使う時はできるだけ丁寧にアタッカーへトスをあげます。丁寧にやってもオーバーのトスのほうがきっとアタッカーは打ちやすいんだろうなというのは感じます。

自分がアタッカーでもやはりオーバーでくるトスのほうが決めやすいからです。

こちらの記事はオープントスを上手くあげるための方法を記載したものです。ぜひご覧ください!

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アタッカーはオーバートスのほうが打ちやすい!

アタッカーとしての感覚ですが、オーバーだと『ポーン』とした山なりのボールがくるイメージです。アンダーだと下から上に強めなボールが一直線でくるという印象があります。

ポーンとしたボールのほうが打ちやすいです!オーバーであげてくれると目線を変えずにボールの軌道がわかるので最高到達点も予測でき、助走のタイミングもバッチリなんです。

クイックを使う時は振りかぶった自分の手のすぐ近くにセッターの手があるので、よく見えるし、ボールがくるタイミングがわかります!

それはセッター側も同じでアタッカーの打つタイミングが視界に入っているのであげやすいという利点がオーバートスにはあります。

アンダーであげられると無意識ですが、下から上まで目線を動かしています。相手のブロックの位置や人数の把握が難しいぐらいアンダーに目線が持っていかれます。

打つ瞬間に『あ、3人ブロック飛んでた』とか『ストレートふさがれてた』とかが見えるのですが、それでは遅いのです。逆に相手からしたらものすごくブロックしやすいと思います。

どうしてもアンダーでトスをする場合の注意点

アンダーでトスをすることが多いのは2段トスをする場面でしょう。1球目のレシーブが乱れてセッター以外の選手がボールをアタッカーにあげることを2段トスと言います。

オーバーでもアンダーでも2段トスと呼ばれています。1球目がセッターに返らないぐらい乱れているので2段トスも容易にあげられるわけではないです。アンダーを使う場面も多々あります。

アタッカー側からしてもいつものボールの軌道ではないところからボールが飛んでくるので合わせるのが難しい技です。学生時代は2段トスの練習が日々の部活に組み込まれてるぐらいでした。

アンダーで2段トスをする場合の注意点は

  • 腕をふらないこと
  • 腰を落としすぎないこと

この2点です。なぜ注意点なのかをわかりやすく解説しますね。

腕をふらない理由とは

腕をふるとボールに回転がかかってしまいます。しかもアタッカー側に向かって回転するのでボールが思ったより伸びてしまいます。

アタッカーも回転しているボールは打ちづらいので腕はふらないよう注意です!さらに腕をふることによりスピードも増してしまうのでさらに打ちづらくなります。

2段トスの練習というとアタッカーにいいボールをあげることをメインにやることが多いと思いますが、試合中の2段トスを使う場面は1球目が確実に乱れてます。

それでもアタッカーに打たせるために丁寧にあげる必要があるのです。できるだけ腕は真っすぐに、”身体で持っていく”とか”腕で運ぶ”イメージです。

2段トスの練習をする時は、すこし難しいボールをだして、トスを丁寧にあげる練習をしたほうがより実践に近い練習になります。

腰を落としすぎない

2段トスを丁寧にあげたいばかりに、腰を極力落としてアンダーでボールを運ぶ場面を見たことがあります。

腰を落とすということはボールもそれだけ床に近くなります。アタッカーは床に近いボールから自分にあがってくる高いボールまで目線がかなり上下します。

どこにあがるかわからないので、ずっとボールを見ていることになります。そうなると相手のブロックに簡単に捕まったりネットにひっかけるプレイが多くなります。

最近は2段トスのアンダーでも腰を落とさず、自分の肩ぐらい高い位置からボールを運ぶシーンが増えてきたように思います。

できるだけオーバートスの軌道と同じようにするために高い位置からボールをアタッカーにあげているのです。それはアタッカーの目線の上下を極力減らすためだと考えられます。

アンダーとオーバーどっちがいいかのまとめ

いかがでしたでしょうか。トスをあげるといってもアンダーとオーバーではこれだけの差があり、アタッカーとしてはオーバートスを望むことがわかっていただけたかと思います。

バレーボールは”繋ぐ”競技なので最初のカット(レシーブ)はセッターがトスをオーバーであげやすいように、セッターはアタッカーが打ちやすいようにと次にボールを触る仲間のことを考えてするスポーツです。

点を取る人(アタッカー)が打ちやすいならオーバーを使わない手はないと思いませんか?

アタッカーが打ちやすいということは点がとれる可能性があがるということ!今からでも遅くないのでアンダー愛用者は少しずつオーバーを取り入れてみるのはいかがでしょう。

アンダーとオーバーの両方を使えるようになるとさらにバレーボールが面白くなりますよ!

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